Event Report 【OpenID Biz Day #1】
開催日時 | 2008年12月12日(金)15:00-17:00 |
会場 | ヤフー株式会社東京ミッドタウンオフィス セミナールーム |
講演者 | 東京大学大学院 情報学環 須藤修 教授(OIDF-Jアドバイザー) |
ヤフー株式会社 CTO システム統括部 統括部長 西牧哲也 様 |
OIDF-J会員企業様限定のビジネスセミナー第1弾「OpenID Biz Day #1」が、2008年12月12日、ヤフー株式会社様の全面的なご協力をいただき開催されました。
◆基調講演◆
「次世代電子行政サービスとセキュリティ ―データベース疎結合と官民連携」
OIDF-Jのアドバイザーでいらっしゃる須藤先生は、政府の数多くのプロジェクトでもご活躍されており、「次世代電子行政サービス基盤等検討プロジェクトチーム」座長、「IT新改革戦略評価専門調査会」委員、「電子政府評価委員会」座長、および政府情報セキュリティ政策会議「情報セキュリティ基本計画検討委員会」委員長、総務省「電子自治体の推進に関する懇談会」座長等を務めていらっしゃいます。
ヨーロッパの電子政府に関する取り組みを解説いただくとともに、日本が次世代電子行政サービスを推進するにあたり、官民が手を組み、国−地方−民間が連携してワンストップサービスを実現し、世界でも推進されている“プロアクティブ”なシステムを目指すべきとの構想を、プロジェクトに携わるお立場からお話いただきました。
また、認証についてはシングルサインオンが必要不可欠となってくるものの、“Usability”と“Privacy”の間にある、厳格な本人確認までを必要としない一般的なサービス領域については、OpenIDをはじめとする民間の認証規格に期待するところが大きいとの見解をお話しいただきました。
◆講演◆
「Yahoo!JAPANとOpenID」
昨年Yahoo!JAPANは、従来の囲い込み戦略からパートナー企業サイトを通じてお客様との接点を増やすというオープン化へと大きく方向転換を実施しました。技術面でも、Yahoo!JAPAN独自の認証API利用から、OpenIDやOAuth等のよりオープンなしくみへの取り組みを進めています。今後、OpenIDを活用したどんなビジネスが可能か、Yahoo!JAPANの視点から「OpenIDとYahoo!JAPANが提供するプラットフォームとの連携」などの構想について解説いただきました。
また、OpenID普及により、OpenIDプロバイダーのセキュリティ対策が重要になってくるため、現在の対策状況および今後の強化体制についてお話いただきました。加えて、OpenIDによるYahoo!JAPAN IDのオープン化だけでなく、OAuthによるYahoo!JAPANサービス全体のオープン化も進めていかれるとのことです。
●次回告知● |