OpenID ファウンデーション・ジャパン

代表理事変更のお知らせ

By staff | 2021年06月14日

2021年6月11日開催の弊法人理事会の決議において、理事の富士榮 尚寛が新たに代表理事へ就任いたしましましたので、ご報告申し上げます。

また、定時社員総会終結の時をもって、理事の楠 正憲が任期満了により退任することとなりましたので、併せてお知らせいたします。

新代表理事 富士榮 尚寛のコメント

ワクチンパスポートなど公衆衛生や、MaaS やスマートシティなど新しい街作り、金融機関の API 公開に伴うエコシステムの拡大など、日常生活に近い分野の DX(デジタル・トランスフォーメーション)が進む中、デジタル・アイデンティティはこれまで以上に重要なものとなってきています。

それらの流れに対応する形で米国 OpenID Foundation では、FAPI(Financial-grade API) や OpenID Connect for Identity Assurance などの策定を進めており、すでにグローバルでは多くの機関での採用が進んでいます。また、Decentralized Identity Foundation(DIF) とのリエゾンの中で仕様策定が進められており、ワクチンパスポートや卒業や職歴証明などの分野での実用化が検討されている分散型 ID(Decentralized Identifiers/DID)をベースとしたデジタル資格証明(Verifiable Credentials/VC)関連のテクノロジや、強度の高い認証手段の提供を目的とした FIDO アライアンスとの協業の推進など、グローバルでのデジタル・アイデンティティに関する活動は単なるシングルサインオンや ID 連携を超えたステージへ移行しつつあります。

これからの OpenID ファウンデーション・ジャパンは、これらグローバルの動向を見据え、単なる OpenID 関連技術の普及啓発に留まらず、より生活に密着した分野への関連技術の適用推進などを通し、より安心・安全なインターネットとデジタル社会の実現を目指して活動してまいります。

新代表理事 富士榮 尚寛の略歴

  • 1999年:大阪外国語大学外国語学部卒業
  • 2001年〜:伊藤忠テクノサイエンス株式会社入社(現伊藤忠テクノソリューションズ株式会社) / 大手企業向けグローバル認証基盤プロジェクトのPM , アーキテクトを歴任 / 現在はデジタルアイデンティティを中心とした新規ビジネス開発部門を統括
  • 2005年〜:日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)デジタルアイデンティティWG所属
  • 2010年頃 〜:OpenIDファウンデーション・ジャパン 翻訳・教育WGメンバとして仕様翻訳に従事
  • 2013年〜:OpenIDファウンデーション・ジャパン EIWG(Enterprise Identity Working Group)メンバとして活動
  • 2018年〜:OpenIDファウンデーション・ジャパン 理事就任、KYC WGの立ち上げとリーダーに就任
  • 2020年〜:米国OpenID Foundation eKYC and Identity Assurance WGの共同議長に就任
  • 2021年〜:大学ICT推進協議会 認証基盤部会 副査
  • 2021年〜:学術認証フェデレーション 次世代認証連携検討作業部会構成員

OpenIDファウンデーション・ジャパン 新役員体制

代表理事  富士榮 尚寛
理事  牛田 圭一
理事  唐沢 勇輔(新任)
理事  菅野 哲
理事  倉林 雅
理事  柴田 健久


つきましては、改めて新代表をはじめ、理事・会員一丸となり、より安全・安心なインターネットとデジタル社会の実現を目指すために、啓発活動を通して取り組んで参りますので、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。